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| - | 2010-12-03 | - | -

トータル・フィアーズ

この映画、はっきり正直言って、世の中での評判はかなり低い。とは言うものの、知名度はそれなりにある。なので見ておいてもよいだろう、という感じで それほど期待せずに、見てみた。結論を言うと、結構、いや相当面白いと思ってしまった。いやまあ色んな人のレビューで書かれていることは全部至極もっともなんだけれども、うっかり食い入るように見てしまったので。正直。期待してなかったから面白かったのか、それとも鑑識眼がチープになったか。 さて、本作ジャックライアンシリーズだが、自分は一応ハリソンフォードが扮したやつを1つだけ見た気がする。そんなには憶えていないが。そして本作の原作は読んでいない。トムクランシーの本は、レッドオクトーバーだけ読んだ。上下あったけど、映画より全然いいな、と感じた記憶がある。そして本作の監督の作品である、スニーカーズが、なんと大好きだ。スニーカーズも、これまた酷評されている一品で、自分はちょっと、いやかなり、嗜好がずれているのかも? ベンアフレックに関しては、アルマゲドンでお馬鹿な役をやってたけど格好はいい役者だな、という認識。ちなみにアルマゲドンはとてもお馬鹿な映画、という認識。 さて鑑賞。はじまりは70年代?核を搭載した戦闘機が撃墜される。家族の写真に目をやった隙に、というベタベタな演出で、やっぱC級か、との心配が… 現代になってこの核が発見されてアメリカで爆発するのだな、とも分かってしまう。序盤で爆発するのかと思っていたが、中盤以降のようだ。それはそれで良い構成だと持った。 何やら核ミサイル発射の相談を大統領らが行っている。モーガンフリーマンは大統領役かと思っていたがCIA長官のようだ。相談は訓練だった。訓練は作られた緊迫感があったが、終盤は、「本物の」緊迫感が感じられた。ちゃんと対比された演出と、演技わけが上手いと思う。この映画、意外と演出がまともなのだ。ヘンなとこも多いけど。アフレックはポケベルにすぐ出ず、CIA長官のアドバイス(自信がない場合は「分かりません」と答えろ)にも従わないダメ組織人。でもロシアの次の大統領を予測していたし、ロシア語もウクライナ語もできる、CIA長官やロシア大統領の心を掴むのも上手い。なかなか見所のあるやつだ。 そんなこんなで核爆発。直前の見せ方はうまい。携帯の不確実さを全部表現している。〃外、△かっても相手が気付かない、A蠎蠅気付いても電波悪くて何も聞こえない、いろうじて電波OKな程度では、周りがうるさいと聞こえない。CIA長官ともあろうものが携帯に気付かずスーパーボウルに没頭する描写は、イライラしまくりである。でも通じてからはさすが速かった!観衆を気遣う大統領のセリフもあって、OKな脚本。そして爆破の衝撃はやっぱスゴイよ。ふっとぶヘリ、ふっとぶ車、ふっとぶ病院。そのどれにおいても主要人物は当然かすり傷程度なのはまあしょうがないですわ。皮膚どろどろとか見せても、そういう映画じゃない、ということで。大統領助けに来る兵隊さんが防護服じゃなかったけど、すぐには核と分からなかった、ということかな?その後はロボット付き放射能部隊も出てきたし。ポイントは、アフレック(とCIAの同僚たち)の活躍で、大統領を危機一髪助けられたことはよーく表現されていた、ということ。あと、アメリカで核爆発テロを起こしたという映画をアメリカが作ったこと自体、評価してもいいんじゃないかな。トゥルーライズみたいに遠くの海上できのこ雲上がってます、じゃなくて、数十万人死んだ訳だから。で、この後の緊迫感は結構すごかった。数十万人死んだ悲惨さはほったらかしだ。何しろ全面核戦争で人類死滅するかどうかの瀬戸際なのだから。米ロのやりとりは、どっちもどっちで一理あり、お互い相手のことを読んでいるんだけど次の自分の一手で相手がどう反応するかはヒジョーに自分らに都合よく考える。いや実際はあり得ないんだろうけど、切羽詰まったら大国の戦争も、子どものケンカと意外と変わらんかったりして、と思わせる緊迫ぶり。長官は、序盤で出てきた伏線「スピネーカー」を最期の言葉として息を引き取る。フリーマン死ぬとは思ってなかったけど。アフレックは当然、上に意見を聞いてもらえない。どこの組織でもこんなもんかもね。巨大だと。911の時のCIAとか、コロンビアの時のNASAとか。たいてい、正しいのはマイノリティで、小さい声しか出せないもんだ。 アフレックが民間人の車奪ったり、運転ミスって車おしゃかにしたり、爆心地を無防備に走り回ったり、核爆発後に携帯が通じたり、倉庫になぜか犯人が隠れてたり、タイミングよく警察が来たり(同僚が通報する最低限の説明はあったけどさ)、ペンタゴンで長官のIDカードが中々通らなかったり(単に汚れてたからという設定?不要な緊迫シーンのような?)。けれども、ペンタゴンで「お前の意見を大統領が聞くと思うかね?」と問われたときのアフレックのセリフは秀逸だった。「自分の役目は、国の指導者に正しい情報を伝えることです、しかし、大統領が聞くかどうかは、分かりません」と。いやこの前半は大事。誤認情報ほど厄介なものはない。大統領も言っている、たわごとはいい、事実を知りたい、と。そしてこの後半は、亡き長官の教えなのだ。はねっかえりも、教わったことはしっかり憶えていて、ここぞという時にはそれに従うのだ。これは、父と子のアナロジーと言ってもよいのではないか。結局、ロシア側が先に折れてくれたおかげで戦争が回避されるのだが、ほんとうにクランシーという人はとことんアメリカが嫌いというか、信用してないんだなぁ、と思った。ロシアは、大統領がタカ派と思われてて、実はハト。側近はほとんどタカ(スピネーカーは当然ハトながら)。アメリカは、側近に一人ハトがいるだけで、大統領も根はタカ。タチ悪すぎ。これ、ロシア大統領がタカだったら速攻戦争なってたよね… そしてアフレックが長官に連れられてロシア大統領に会ったことがあったのが、最後は効いた。やっぱ、核戦争するかどうかの駆け引きを、メールかチャットでやってちゃダメだろ、人のコミュニケーションはやっぱフェイスtoフェイスよ、そういうことが読み取れると思う。相手の意志を読み取るのは、セリフの字面ではなく、表情やしぐさ、態度、口調、声色、目つき、身振り手振り、その他もろもろひっくるめて、なのだ。ロシア大統領も、「ああ、あの見所のある若者か、あいつが言うなら信用しよう」となったのではないか。面を通しておくことの重要さを再認識した次第。ラストもまたよし。スピネーカーが、張りっぱなしになってた最後の伏線を回収して締める。「惨事を防ぐために、裏口は開けておくものだ」そして、こちらのプライベートに関する情報収集能力、いずれも、CIA長官の名残りである。アフレックも、あの時土壇場で核爆弾の素性を教えてくれたスピネーカーはこの人か、と分かり、大団円である。 以上、確かに核爆弾はビッグダイナマイト程度にしか扱われていないが、本作ではあくまで、あくまで小道具の1つなので、許す。トータルフィアーズ(この邦題も考えた人に脱帽。サムオブフィアーズじゃ分かんないし)が表現したかったのは、今そこにある危機、あり得るかもしれない核のテロと、それによって我々愚かな人間が引き起こしてしまうかもしれない全面核戦争、それらの連鎖的恐怖なのであり、それを回避するために裏でかけずり回っている情報機関の面々たちのことなのだ。   (M.H)
| DVD | 2007-12-28 22:42 | comments(0) | trackbacks(1)

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安田美沙子のコメント。 「別れを決めたのは、5月20日ごろ。原因は性格の不一致と、互いに仕事が充実したこと」。「優しい人でしたし、お芝居もすごい尊敬していますけど、まあ、恋愛って難しいですねってことですよね。最近は会ってません」。
| 伊東美咲完全裏流出眠らせていたずら動画像(動画像あり) | 2008/01/09 3:40 PM |
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